筋ジス東北ITフォーラム報告
     
Aコース…8月9日 MS-WordでTシャツ作成
─七夕やお気に入り写真を選んで、Tシャツを作りました─
Aコース   Aコース
Aコース   Aコース
     
Bコース…8月9日 パソコン自作・改造講習
─パソコンをばらして、構造を学びました─
Bコース   Bコース
     
Cコース…8月10日 "脱"初心者のためのインターネット講習
─オンラインゲームやビデオ・チャットのデモを行いました─
Cコース   Cコース
     
Dコース…8月10日 障害者のためのパソコン・インターネットをめざして
入力補助装置とユニバーサル・デザインについてのシンポジウム
Dコース   Dコース
     
東北ITフォーラム 柴田邦臣

 東北ブロック大会に続き、8月9〜10日の日程で「筋ジス東北ITフォーラム」が開催されました。全国各地と同様、東北地方でも多くの会員がITに関心をもち、活動をしています。今回は地方本部がある仙台での開催ということもあり、ITに取り組んでいる会員が集まって日頃の成果を披露し、今後の協働をめざすことを目的に開催されました。
 その前に8日の東北ブロック大会の懇親会で、東北本部でのIT活動を紹介するFlashムービーを上映することができました。このムービーは、宮城の柏木規雄さんが作成し、加川義邦さんが音楽をつけたもので、浅野宮城県知事や西多賀・青森・道川各病院長も見てくださいました。その後「加川義邦コンサート」も開催し、大変好評を得ました。
 9日の午後からいよいよ「ITフォーラム」となりました。まず初心者向けのAコースと中・上級者向けのBコースが同時に開かれました。Aコースは「MS-WordでTシャツ作成−七夕のお気に入り写真を選んで、想い出のTシャツを作ろう」と題し、宮城の蜂谷明美さんが講師で、前日の七夕見学の際にボランティアさんが撮影してくれた写真をワープロソフトで加工し、日付などを入れてTシャツに貼り付けました。オリジナルのTシャツが簡単にできることにみなさんビックリ!でした。Bコースは毎月1回、内川陽三さんと坂本浩士さんが開催している西多賀パソコン教室のパワーアップ版で、「パソコン自作・改造講習−挨をかぶっていたパソコンも、最速マシンに早変わり」というテーマでした。車椅子でも覗き込めるよう機材を床に設置し、デジタル・ビデオでの拡大投影をおこなったため、多くの方に改造を体験してもらうことができました。
 翌日10日は「みやぎNPOプラザ」に会場を移動して、CコースとDコースが開催されました。Cコースは「"脱"初心者のためのインターネット講習−楽しく遊ぶインターネット」で、宮城の坂本浩士さんと福島の西村浩一さんが講師をつとめました。会場に臨時のインターネット・サーバを設置したかいもあって、ビデオ・チャットやオンライン・ゲームなど、一般にはない楽しいインターネット講習となり、皆さんから大好評を得ました。Dコースは他のコースとは異なり、「障害者のためのパソコン・インターネットをめざして−入力補助装置とユニバーサル・デザイン」という外部公開されたシンポジウムになりました。身体障害者向けの入力機器支援の専門家である坂爪新一・福士幸弘両先生にご講演いただき、パネラーの内川陽三さん、岩手の遠藤光さんと司会の柴田邦臣も加わって、充実した議論を交わすことができました。多くの日筋協会員とともに、行政担当者や福祉機器企業、パソコン支援のボランティアの方にも議論や入力装置体験会に参加していただき、障害者向けIT支援をますます充実させていく必要性を共有する場となりました。
 「ITフォーラム」の企画・運営は西多賀パソコン教室のメンバーが中心となっておこないました。はじめてのことばかりで大変苦労しましたが、各コースとも東北各県から20人前後の方に参加していただき、充実したフォーラムとすることができました。これを機会に多くの会員の方と、ITをとおしたQOL向上の取り組みを進めていきたいと思っています。
     
筋ジス東北ITフォーラムの詳しい講習内容などはこちらをご覧ください。→ 『筋ジス東北ITフォーラム』